研修を終えて(後記)

ベトナム研修旅行が無事終了いたしました。現地では気温は28度〜31度くらいでしたが、湿度は75%〜90%と日本よりもかなり高く蒸し暑い天気でした。雨季ということで滞在中に何回かスコールにあいましたが、ザーッと降ってピタッと止まるので行程には影響はありませんでした。

学生は慣れない外国で団体行動を取ることでは緊張感が伴います。また気候、食事の違いなどストレスの原因になるため毎回の健康チェックは重要です。今回体調不良が数名出て現地の病院を受診させましたが、薬の服用と安静で大事に至ることはありませんでした。

3泊5日と短い期間でしたが、ベトナムの環境、文化、習慣に触れることができたこと、病院の施設見学やさくら日本語学校に通うベトナムの学生との交流、ベトナムでご活躍の方々との交流によって研修旅行の目標である他者理解とコミュニケーションの幅を広げることができたこと、ベトナムの看護活動の実際から日本の看護活動について考えることができたことなど、国際看護の視点から自分達に何ができるのかを見つめ直す機会を持つことがあるできたのではないかと思います。

最後に研修旅行がスムーズに進むようご尽力いただきました旅行社の方々、現地通訳の方々に感謝申し上げます。

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ベトナムでご活躍されている方との交流会

3日目最後の研修プログラムは、ここベトナムで現在ご活躍されている3名の方をお招きして、ご自身の今に至るまでの経緯や学生に伝えたいことなどをお話しくださいました。

白井 尋さんは元ストリート・チルドレンや孤児院、貧困家庭出身の若者達に職業訓練・自立支援することを目的として、トレーニングレストラン「フーンライ」を経営されています。白井さんは未知なる自分に出会い、自分のできること、すべきことを考えたとベトナムでの活動のきっかけを話されました。そして上記のような若者に「なりたい自分になるためのチャンス」を与える事こそがご自身の人生においてすべきことだと述べられ、白井さんがモットーとされている言葉 「人生方程式 考え方×熱意×能力=成果」について話してくださいました。

その意味は「自分はどう生きたいのか、人生において何を得たいのかを自分で考え、知識、技術を学び習得していく、その結果、なりたい自分になれる」そして失敗は恵みであるとのこと、「失敗を恐れて何もしないことが一番怖いことである」とも言われました。最後に看護師を目指す学生達に使命感を持って自分の特性を活かすことで自分も他人も幸せにできる、皆素晴らしい出発点に立っているとエールをいただきました。

次は本日、チョーライ病院見学の際、レクチャーをしていただいたヒェン看護師長です。ヒェン看護師長はベトナムの看護専門学校を卒業後チョーライ病院で働いており、その時に病院で一緒に働いていた日本の看護師の患者さんに向き合う姿に感銘を覚え、日本に留学、看護師資格を取得されました。

チョーライ病院ではベッド数が満床であっても、患者の受け入れを断ることは出来ないとのこと、従って必然的に看護の質の低下が余儀なくされます。ヒェン看護師長は2020年、第2チョーライ病院設立の際には医師、看護師、薬剤師などがチームを組んで患者さん中心のケア(看護)をしていきたい、そして患者一人に一台のベッドを使用できるように環境の整備を整えたいと展望を話されました。また、この10月に健診センターがオープンし、この部署の責任者になるとのことで準備に忙しくされているヒェン看護師長は看護師を目指す学生に「共に頑張りましょう❗️」と励ましの言葉をかけてくださいました。

最後はツーヅー病院平和村職員、現在日本の広島国際大学客員教授であるグェン・ドクさんからお話しを伺いました。ドクさんはベトナム戦争で枯葉剤の影響を受け結合性双生児で生まれ、後に日本の医療技術の援助を受けて分離手術に成功しました。2015年から日本とベトナムの平和大使を務めておられ、ボランティア活動を積極的にされています。

ベトナムでは480万人が枯葉剤の影響を受けましたが、今もなお山に雨が降って流れる雨水には枯葉剤が含まれていると言われました。その話を伺い、戦争博物館で見た写真などが思いだされました。ドクさんは戦争のない平和な世界を願うと共にその世界で愛のある看護ができる看護師になってほしいと学生達にメッセージをいただきました。

学生は真剣な面持ちでレクチャーを受けています

レクチャー終了後は和やかに夕食会です。一息ついたところでもっとお話しを伺いたいとゲストの方々のテーブルに移動しています。

最後は全員で集合写真

最終日

おはようございます。いよいよ今日は研修の最終日となりました。10:30までにチェックアウトを済ませ、1 階に集合。パスポートや携帯など忘れ物に注意!もうホテルには戻って来れません!

今日の研修プログラムはオプショナルツアー、学生達はとても楽しみにしています。2グループに分かれてバスで目的地に向かいます。

1グループ スイティエン公園 42名 2グループ ミトー観光 25名

ブログではミトー観光の様子をお伝えします!

ホーチミンから車で1時間30分の所にミトー市があります。ミトーはメコンデルタで有名、特にジャングルクルーズは観光客に人気です。ジャングルクルーズを楽しみにさぁ、出発❗️

走り出すこと30分、大雨。ベトナムは今は雨季でこの研修期間中も何回かスコールにあいました。ゲリラ豪雨でこのままではメコン川が増水してジャングルクルーズができないのでは と心配したのですが、しばらくすると晴れてきました。

ミトーに着くまでの車窓からは、田んぼと椰子の木が広がっている景色が見えます。通訳のチュウさんから、ベトナムのお米の生産量は世界第2位で三毛作だそうです。

メコンデルタに行くまでにミトー市内のレストランで昼食を済ませます。ここでしか食べれない郷土料理エレファントイヤーフィッシュ(象耳魚)と風船餅をいただきます。

食事の様子です。エレファントイヤーフィッシュは写真で見るとグロテスクですが、味はあっさりしています。

メコンデルタの一つであるタイソン島に船で渡ります。

アオザイを着ているのは通訳のハンさん。日本語がとてもお上手です。このメコン川、幅が3km、長さは4800km。ずっとカンボジアまで続いているそうです。川の色が茶色く濁っているのは土地が肥沃だからだそうで魚の養殖をしています。

タイソン島では養蜂が有名で蜂蜜の試食、そして何故かニシキヘビを首に巻くことができます。観光客寄せだと思います、学生達のテンション急上昇で楽しそうでした。フルーツを試食した後、お楽しみのジャングルクルーズに行きます!

すぐ下の写真は蜂です

いざ、ジャングルクルーズ‼️小舟に乗り込みます。

楽しんだ後、一旦ホーチミン市内にもどり、空港へ。バスの心地よい揺れと疲れで帰路のバスの中では爆睡の人もいました。

ウインザープラザホテル

今回はじめ利用するホテル。中心部から少し離れていますが、施設見学の病院と近い場所にあります。本日おこなわれるプログラム(交流会)が表示されていました。

このプログラムの様子については後日 UPします。

市内観光

昼食後、一旦ホテルに戻ってカジュアルな服装に着替え市内観光へLet’s go❗️気温は上がって32度。暑くなってきました。出かける前に体温チェックします。

まず、サイゴン教会へ

フランス植民地時代に建てられたネオ・ゴシック様式の教会です。パリのノートルダム寺院と同じ素材を使って建てられました。すぐ近くにある中央郵便局と合わせて プチ・パリと呼ばれているとは観光本からの情報。残念ながら修復工事が行われており、教会内のステンドグラスを見ることができませんでした。

中央郵便局

サイゴン大教会と共にフランス植民地時代に建てられ、現在も郵便局として機能しています。中にはアオザイ着た職員が働いています。天井はアーチ型になっており、正面の肖像画はベトナム建国の父と呼ばれるホー・チ・ミン氏。短い時間でしたが学生達は郵便局 内の様子を見て回りました。

ベトナム戦争跡博物館

ここではベトナム戦争による酷い爪跡が伺える写真や実際に使われた爆弾が展示されていました。この戦争による一番の被害者は子どもとその母親だと思いました。枯葉剤によって影響を受けた子どもの写真は言い表せ無いほど衝撃的なものです。平和であることに慣れてしまっている私達は改めて戦争というものを考える機会を持つことができました。博物館の外には実際に使われた戦車やミサイルが置かれていました。